2018年8月に日本国内復帰を果たした新型CR-V。
11月にはCR-V史上初のハイブリッド車も発売され、ますます活気付いている注目車種です。
そんな新型CR-Vですが、国内復帰発表時に3列シートモデルの投入など様々な情報がありましたが、今回はハイブリッド車に注目し、どの様な車なのか調べていこうと思います。
新型CR-Vハイブリッド車の購入を考えている人は参考にしてみてください!
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ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を採用
まず注目したいのは新型CR-Vに採用されているハイブリッドシステムについて。
今回、新型CR-Vに採用されたハイブリッドシステムは「SPORT HYBRID i-MMD」と言われ、2.0ℓエンジンに2個のモーターを搭載したシステムとなっています。
新型CR-Vの弟分にあたるヴェゼルに採用されていた「SPORT HYBRID i-DCD」は1.5ℓエンジンに1個のモーターを搭載したハイブリッドシステムであった事を考えると、全く別物のシステムとなっている事が予想されますよね。
「SPORT HYBRID i-MMD」ですが、2個のモーターはそれぞれ発電用モーターと走行用モーターに別れており、エンジンと併用し以下の3つのモードをシーンによって使い分ける走行システムとなっています。
街中で加速が必要な場合や高速道路での走行など、シチュエーションの違いによってエンジンとモーター、それぞれの強みを生かす走行モードを瞬時に選択するが可能となっており、低燃費や静穏性の高さを実現しています。
「SPORT HYBRID i-MMD」はエンジンとモーターそれぞれの長所をいいとこ取りした非常に効率の良いシステムとなっているのですが、構造がかなり複雑である為、ホンダが誇る4WDシステム「リアルタイムAWD」と組み合わせられることが今までありませんでした。
ホンダ車初の「SPORT HYBRID i-MMD」と「リアルタイムAWD」の組み合わせ
「SPORT HYBRID i-MMD」の構想自体は以前から存在し、2017年9月に発売されたSTEP WGNに搭載されています。
しかし、先ほども述べたように2個のモーターを必要とするこのシステムはかなり構造が複雑であるため、ホンダの4WDシステムである「リアルタイムAWD」と組み合わされる事はなく、今回の新型CR-Vハイブリッド車で初めて「SPORT HYBRID i-MMD」と「リアルタイムAWD」の組み合わせが実現しています。
ちなみに「リアルタイムAWD」とはホンダが開発した4WDシステムで、スタンバイ式4輪駆動と言われる走行方法であり、基本的には前輪駆動で走行し、その前輪が空転しそうになり、後輪の力が必要になった場合に電子制御により4輪駆動へと移行するシステムの事です。
基本的な走行は前輪駆動のみである事から低燃費が実現できるシステムとなっています。
特に新型CR-Vに採用されている「リアルタイムAWD」は従来のシステムからさらに進化しており、制御方法の向上により、ドライバーの意思に忠実な走りを実現できるシステムとなっています。
また、雪道などの悪路に対してもトルクを前後輪に適切に配分することで高い走行性能を実現しています。
新型CR-Vハイブリッド車では「SPORT HYBRID i-MMD」と進化した「リアルタイムAWD」の組み合わが採用され、ホンダ車初の試みであることからも、発売前から非常に注目を集めていました!
11月にハイブリッド車が発売されたことで、まだ数は少ないですが、ハイブリッド車の走行性能に関するレビューもあがってきています。
このレビューによると、ハイブリッド車の静穏性は素晴らしく、さらに、スイスイと運転できるとの事でした。
さらに、モータージャーナリストの試乗記からは、ワインディングでの走りが楽しいという記載もあることから、「SPORT HYBRID i-MMD」と「リアルタイムAWD」の組み合わ非常によい出来となっており、かなりの走行性能を実現しているようです!
新型CR-Vハイブリッド車の燃費は?
「SPORT HYBRID i-MMD」と「リアルタイムAWD」の組み合わせは、高い走行性能以外にも低燃費に非常に貢献してくれています。
公表された新型CR-Vハイブリッド車の燃費を見てみると、WLTCモードで、
FF
WLTCモード | 21.2km/ℓ |
市街地モード | 21.0km/ℓ |
郊外モード | 22.1km/ℓ |
高速道路モード | 20.7km/ℓ |
4WD
WLTCモード | 20.2km/ℓ |
市街地モード | 19.1km/ℓ |
郊外モード | 21.6km/ℓ |
高速道路モード | 19.8km/ℓ |
となっています。
WLTCモードとは以下の4個のモードで燃費を調査する測定方法です。
・WLTCモード:3つのモードより求めた燃費
・市街地モード:信号や渋滞を考慮した燃費
・郊外モード:信号や渋滞をあまり考えない燃費
・高速道路モード:高速道路での燃費
2020年9月以降はWLTCモードの燃費のみが表示される予定となっており、現在主流で用いられているJC08モード以上に正確な燃費を計測でき、その値は実燃費に非常に近いといわれています。
公表されたWLTCモードでの燃費性能を見る限り、ミドルサイズSUVとしては非常に低燃費な車となっていますね。
WLTCモードが記載されているフォレスターAdovanceと燃費を比較したのですが、その結果を見ていただくと新型CR-Vの燃費性能が非常に良い事が解ると思います。
新型CR-V | フォレスター | |
WLTCモード | 20.2km/ℓ | 14.0km/ℓ |
市街地モード | 19.1km/ℓ | 11.2km/ℓ |
郊外モード | 21.6km/ℓ | 14.2km/ℓ |
高速道路モード | 19.8km/ℓ | 16.0km/ℓ |
フォレスターは常時4WD走行を行う車であり、その為非常に足回りが強いというメリットをもっていますが、燃費に関してはライバル車と比較してやや劣る結果となっています。
しかし、その点を考慮に入れても新型CR-Vハイブリッド車の燃費性能は非常に優れている事が解っていただけるのではないでしょうか?
「SPORT HYBRID i-MMD」と「リアルタイムAWD」の組み合わせは低燃費に非常に貢献したシステムとなっています。
新型CR-Vハイブリッド車の価格は?
最後に新型CR-Vハイブリッド車の価格について見てみましょう!
価格が発表された時は非常に高いと噂になっていた新型CR-V。
ハイブリッド車もやはり高めに設定されており、その価格は以下の通りとなっています。
HYBRID EX | 2WD | 3,784,320円 |
4WD | 4,000,320円 | |
HYBRID EX Masterpiece | 2WD | 4,145,040円 |
4WD | 4,361,040円 |
ライバル車が250~300万円程度の価格設定となっている事を考えると非常に高く感じますよね。
新型CR-Vハイブリッド車に近い価格となっていのはハリアーやアウトランダーPHEVでしょう。
しかし、ハリアーはラグジュラリーSUVと言われるほど非常に上質な車となっており、世間的にも価値が認められています。
また、アウトランダーPHEVはSUVとしては唯一のPHV車であり、多くの先進装備が採用されているので、価格が高くなることに納得できます。
では、新型CR-Vの価格が高くなっている理由はなんのでしょうか?
その理由は標準装備の数や質が高いためです。
その為、新型CR-Vの価格が高く設定されているのですが、この装備全てを必要と感じる方にとってはこれだけの値段を出す価値があると思えるようですが、いらない装備にお金出したくないという意見もあがっていました。
新型CR-Vの価格に関しては標準装備の必要性次第で意見が180度分かれる形となりそうです。
新型CR-Vハイブリッド車についてまとめると?
今回は新型CR-Vハイブリッド車について調べてみました。
新型CR-Vはホンダ車として初の「SPORT HYBRID i-MMD」と「リアルタイムAWD」を組み合わせて車となっており、発売前から話題となっていました。
発売後、どの様な評価となるか非常に関心がありましたが、走行性能に関してはかなり好評のようです。
さらにこの組み合わせは低燃費も実現しており、ミドルサイズSUVというクラスを考えるとかなり燃費性能が良い車となっています。
評価が分かれるのはやはり価格設定ですね。
新型CR-Vは標準装備が充実した車となっているのですが、その影響で価格がライバル車と比較するとかなり高めに設定されています。
その結果、価格に関する意見は標準装備を必要とする人とそうで無い人で全く異なっていました。
新型CR-Vハイブリッド車の購入の一番の決め手は標準装備の必要性次第となってくる可能性もありそうですね。
走行性能や燃費性能は素晴らしい車となっている新型CR-Vハイブリッド車ですので、標準装備に価値を感じる方は購入を考えてみてはいかがでしょうか?