新型CX-5は、1ヶ月の販売台数が5000台(※1)を超える人気SUVです!

なのですが、巷では燃費が悪化したのではないか?という声もあり、「え、本当?」と思っている人もいるのではないでしょうか。

CX-5の燃費が悪化したのかどうかは是非この記事で確認してみてください。

※1…2018年9月の自販連発表データ参照

CX-5のカタログ燃費は?

CX-5の燃費をまずは、カタログ値を見ていきたいと思います。色々と比較すると自ずと情報が整理できて答えが出てくると思います。

CX-5にハイブリッド車はなく、ガソリン車とディーゼル車の2つのラインナップとなります。

また、ガソリン車に限っては2.0リッター、2.5リッターのエンジングレードで分けられていますし、各種グレードで2WDと4WDのタイプが更に別れます。

では、公式サイトでも記載されてる燃費はこのようになります。

CX-5・ガソリン車の燃費

まずは、ガソリン車から見ていきましょう。

2018年10月には、本来あった2.5リッターにターボが備わった『25T』というターボ車も新しく登場!

ターボ車は、燃費が落ちてしまいますが、

2WDであれば14km/L、
4WDであっても13km/L

となっています。しかもこの数値は、WLTCモードでの数値です。WLTCとは今までのJC08モードよりもより厳しい条件で算出された数値で、より実燃費に近い数値になるとして、2018年10月以降の販売車に義務付けられたものです。

ちなみに、旧JC08モードだと、

といった感じです。25Tは10月以降の販売車となるので、WLTCモード表記でしか発表はされていません。

ターボエンジンは、基本的に燃費が悪くなるという点にも注目です。ターボといのは、エンジンに過給器が付けられていて、排気ガスを利用して空気を大量に送り込むことで排気量以上の強力なパワーを得ます。

つまり、排気量は2500cc以下なのに、3000cc以上のエンジンと同じようなパワーが出るということです。

しかし、低速でのスムーズな加速をしようとすると、どうしてもアクセルを踏み込んでしまうため、燃費の悪化につながることも言われています。個人的にターボエンジンは魅力ですが、燃費を重要視する人とそうでない人できちんと考える必要がありそうです。

話が少し脱線してしまいましたが、さきほどの表をご覧になったとおり、CX-5はSUV車であり、かつハイブリッドでない車種としては悪くない数値だと思います。ですが、なかなかこれだけではわかりずらいので、順に色々と確認しておきましょう。

次にディーゼル車です。

CX-5・ディーゼル車の燃費

人気のディーゼル車の燃費がこちらです。

表の通り、ディーゼル車はトランスミッションの違い(ATかMTか)により燃費が変わってきます。ざっくり簡単に言うと、変速が滑らかで発進がしやすい特徴があり、停止発進が多い都会向きなのがAT、逆に心地よいシフトフィール(変速時の心地よい「カチッ」と感)があり、マニュアル好きや地方や高速などあまり信号などの停止が少ない地域に向いているのがMTとなります。

こちらも、もちろん2WDよりも4WDの方が燃費は落ちます。相対的に燃費が良いのがMTである点に注目です。車体の重さもATより少ないなども影響し燃費が良くなっていますが、先程お話したとおり、停止発進が多い場合はこの差も変わって来るので要注意です。

ディーゼル車も約20km/Lという数値は悪くないですよね。

過去モデルと燃費を比べると

次に、「悪くなった」という点について確認しましょう!

過去の燃費はいったいどんなだったのか、以前から販売されているグレードに焦点を当てて、前モデルなどの燃費を見てみます。

ご覧の通り、燃費が落ちていっているのがわかります。ただ、下がってしまったのは2015年から2017年の部分でしょうか。

比較すると、約0.6km/Lほど落ちています。この理由の1つに、同グレードで1480kgから1560kgと重量が上がっていることも挙げられます。燃費に少なからず影響が出ています。

ここで、面白い内容があったのでご紹介しておきます。実際に、CX-5の開発者の方はこう答えています。

「お客様が運転される状況はさまざまで、悪天候や渋滞に巻き込まれることもある。エンジンの設定がJC08モード燃費を重視すると、計測モードに合った走り方をすれば燃料消費量を抑えられるが、実際の走行ではムダにアクセルペダルを踏み込む頻度が増える。そうなれば燃費を悪化させてしまう。そこで新型CX-5では、実際の走行で過度にアクセルペダルを踏まない制御を行い、実用燃費を向上させた。Gベクタリングコントロール(ハンドル操作に合わせて微妙にエンジン出力を調節する)も、実用燃費に利いてくる。修正の操舵量が減れば、その分だけ抵抗を減らせるからだ。Gベクタリングコントロールは、走りを滑らかにすると同時に、環境性能も向上させる」

つまり、燃費の数値が良い方がいいのか、それとも、燃費は多少悪くなるが乗り心地が良いのか、これは多くの人は、後者の方が嬉しいのではないでしょうか。

カタログやネットの数値上で売れる車を作るより、実際に乗る人達の実際の燃費に貢献できるよう最大限に良いものを考えているマツダ魂といったところかもしれません。

エコカー減税には無影響ですし、数値よりも実燃費を考えて作られているようです。なので、この数値であれば、全く問題ないと言ってもいいのではないでしょうか。

次は気になるライバル車との比較です。さらに、実燃費で見るとどの程度差があるのでしょうか。

ライバル車の燃費との差は

ここで、ライバル車とはいったいどのくらい違うのかも気になるところ。ライバル車といえば、フォレスターやハリアーといった人気SUVですよね。しかも、ハイブリッド車もあり迷う人が多いのも事実です。

さらに、ここではカタログ値以外で、実燃費から比較してみたいと思います。

さすがハイブリッドは燃費が良いです。

でも、これを見て、意外に感じる人もいるかもしれませんね。

ハイブリッドの燃費の良さを知っている人も多いのですが、ディーゼル車も負けてはいません。それに、燃料は軽油なので、費用も抑えられるのでかなり魅力的ではないでしょうか。

ただし、これだけでなく、街乗りのようなちょっとだけ乗るような事が多いともちろん燃費はハイブリッドの方が有利になります。

逆に、高速・ドライブ・キャンプなど、休日を含め外出することが多い人達にとっては充分な燃費品質になっています。ご自分の生活スタイルに合わせて車も選ぶ事が大事です。

CX-5の燃費は本当に悪化したのか?まとめ

あなたはどう感じましたか?

燃費が悪化したと言われているのは、旧型車に比べてJC08モードの数値が低くなってしまったからです。ただし、それにはしっかりした理由があるようです。

また、確かにハイブリッド車などをラインナップする車種と比べて燃費が良いとは言い切れません。

しかし、ディーゼル車のメリット・CX-5の内装のこだわりなども充分、エンジンもターボがついて力強さもある点もあります。さらに、多少の燃費と乗り心地を天秤にかけた時の取捨選択もマツダらしさが出ているのではないでしょうか。

CX-5に限ったことではありませんが、10年乗れる時代の自動車としては、長い目でみてそういったポイントを考えている車を購入しましょう!

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この記事を書いた人

ゴーヤマン
新人のディーラーにそそのかされ、外車に手を出し痛い目(数百万が水の泡・・・)に合うも、プロの中古車を扱う友人に助けられた経験を持つ。ミーハーというわけではないがSUVが好き。いずれはレクサスかベンツに乗ることが目標。沖縄出身ではないがゴーヤも好きで、のび太くん並みの寝付きの良さが特徴。