トヨタ・アルファードは現在30系モデルが現行モデルとして販売されていますが、旧モデルの20系、10系も中古車市場で購入が狙えます。
特に20系のハイブリッド車は現在でも人気があって、中古車として購入を検討している方も多く、燃費性能などは気にしている方も多数います。
今回はアルファード20系ハイブリッド車の燃費性能やガソリン車との比較について紹介していきます。
Contents
アルファード20系ハイブリッドのカタログ燃費は？
アルファードハイブリッド20系の燃費性能を調べる時には、最初にカタログに記載されている燃費情報は気になりますよね。
アルファード20系のハイブリッド車はカタログに10･15モード、JC08モードで計測された燃費が記載されていて、カタログ燃費性能は下記の通りになります。
▼アルファード20系ハイブリッド カタログ燃費
| 10･15モード | JC08モード |
| 19.0㎞ | 16.2～17.0㎞ |
まず、10･15モードで計測されたカタログ燃費ですが、こちらのモードで計測された燃費は各グレードで共通していて、リッターあたり10･15モードの燃費性能は19㎞となっています。
JC08モードと比べると2㎞以上燃費性能が良くなっていますが、10･15モードとJC08モードでは、JC08モードのほうが実燃費に近い燃費性能となるので、10･15モードの燃費は実燃費記録と大きく離れる場合もあります。
次にJC08モードのカタログ燃費ですが、JC08モードは一部グレードで燃費性能が違い、ハイブリッドXとハイブリッドGがJC08モードカタログ値17.0㎞、ハイブリッドSRなどのグレードがJC08モードカタログ値16.2㎞となっています。
ハイブリッドXとハイブリッドGのみ燃費性能が良くなっていますが、これはハイブリッドX、ハイブリッドGは低ランク装備搭載、一部装備が未搭載の影響で車両重量が抑えられている為、重量が軽い分、燃費性能が他グレードより上がっています。
ただ、オプションで装備の追加、アップグレードを行った場合、ハイブリッドX、ハイブリッドGの車両重量が重くなるので、燃費性能が劣化し、他グレードと同じ16.2㎞になる可能性もあります。
アルファード20系ハイブリッドは10･15モードならリッターあたり19㎞、JC08モードならリッターあたり16.2～17㎞がカタログ燃費で、カタログ値だけみると大型のミニバンながら悪くないと感じられます。
アルファード20系ハイブリッドの実燃費は？
アルファード20系ハイブリッドのカタログ燃費を確認した後には、実燃費の情報も気になりますよね。
アルファードハイブリッドの20系は口コミ情報サイト「みんカラ」、「e燃費」などに燃費情報が多数寄せられていて、多くの方から寄せられた実燃費平均値は下記の通りになっています。
▼アルファード20系ハイブリッド 実燃費平均
| 実燃費平均(みんカラ情報) | 実燃費平均(e燃費情報) |
| 12.0㎞ | 10.67㎞ |
まず、みんカラに寄せられた実燃費の平均ですが、みんカラ情報の平均値は12.0㎞とe燃費より良くなっています。
特に12㎞近い報告が1000件以上寄せられていて、JC08モードの燃費と比べると4㎞以上劣りますが、一部の方からは14㎞越えの報告もあるので、走行状況次第でカタログ値に近づくことも可能だと思われます。
次にe燃費の実燃費平均ですが、e燃費に寄せられた実燃費の平均値は10.67㎞とみんカラ情報より1㎞以上劣っています。
寄せられた燃費情報の詳細を確認したところ、リッターあたり11㎞程度の報告が1000件以上ありましたが、10㎞ほどの報告も700件以上と多く、14㎞を超える報告は少なくなっていました。
アルファード20系ハイブリッドの実燃費はカタログ値より劣りますが、リッターあたり11～12㎞ほどの報告が多く、走行状況次第では平均値以上の燃費で走行できる可能性もあります。
アルファード20系ハイブリッドはガソリン車よりお得なのか？
アルファード20系ハイブリッド車の購入を検討している場合、ガソリン車と比べるとハイブリッド車はお得になるのか、気になりますよね。
結論から言うと、燃費に関してはガソリン車よりハイブリッド車のほうが優れていて、年間のガソリン費用はハイブリッド車のほうが安くなります。
▼アルファード20系燃費
| エンジンタイプ | カタログ燃費(10･15モード) | 実燃費(みんカラ情報) | 実燃費(e燃費情報) |
| 2.4Lガソリン | 11.4㎞ | 8.77㎞ | 8.63㎞ |
| 3.5Lガソリン | 9.1～9.4㎞ | 8.22㎞ | 8.60㎞ |
| 2.4Lハイブリッド | 19.0㎞ | 12.0㎞ | 10.67㎞ |
アルファード20系ガソリン車は2.4L、3.5Lのガソリンエンジンを搭載したモデルが登場していますが、ハイブリッド車と同じレギュラーガソリンを使用する2.4Lモデルはカタログ燃費は11.4㎞で、実燃費は8.6～8.7㎞とハイブリッド車に比べると2㎞以上劣っています。
ハイオクガソリンを使用する3.5Lエンジン車はカタログ燃費が9.1～9.4㎞と2.5Lエンジンモデルより劣っていて、実燃費は8.2～8.6㎞と2.5Lモデルと大きく変わりませんが、ハイブリッドモデルと比べるとかなり負けています。
ガソリン車はハイブリッド車より燃費性能が劣るので、実燃費を参考に同じ距離を走行した際の費用を計算するとハイブリッド車とガソリン車では、ガソリン費用に大きな差が発生します。
※スマホの方は横画面推奨
▼アルファード20系年間ガソリン費用 例
| エンジンタイプ | 実燃費 | 年間走行距離 | ガソリン価格 | 年間費用 |
| 2.4Lガソリン | 8.63㎞ | 1万㎞ | 150円 | 約173,813円 |
| 3.5Lガソリン | 8.22㎞ | 1万㎞ | 160円 | 約194,648円 |
| 2.4Lハイブリッド | 10.67㎞ | 1万㎞ | 150円 | 約140,582円 |
同じ距離を走行する場合、ハイブリッド車は14万582円ほどが年間費用になりますが、2.4Lガソリンは17万3,813円ほど、3.5Lガソリンは19万4,648円ほどが年間に必要なガソリン費で、ハイブリッド車と比べて3万以上の差ができます。
年間走行距離が長くなるほど差は大きくなりますが、年間である程度の走行を行う場合には、ガソリン車よりハイブリッド車を選んだほうがガソリン費用は抑えられます。
ただ、ガソリン車とハイブリッド車は本体価格に大きな差があって、中古車で買う場合でもハイブリッド車よりガソリン車のほうが50万以上安く購入が狙えます。
その為、短い期間しか乗らない場合はガソリン費用の差で本体の価格差を埋めるのが難しく、長期使用を考えているならハイブリッド車、短期間の使用ならガソリン車を選んだほうが最終的に必要となる費用を抑えられる可能性があります。
アルファード20系はハイブリッド車のほうがガソリン費用はお得になりますが、使用期間次第では、ガソリン車のほうが総費用は安くなる可能性もあるので、長期使用を考えているならハイブリッド車を選んで必要費用を抑えてみるのがいいでしょう。
アルファード旧モデルと比べた際の燃費性能の違いは？
引用:https://gazoo.com/catalog/maker/TOYOTA/ALPHARD_G/
アルファード20系はガソリン車、ハイブリッド車で燃費性能が大きく違っていますが、旧モデルのハイブリッド車と比べた場合の燃費性能の違いも気になりますよね。
アルファードハイブリッド10系はカタログに10･15モードでの計測値が記載されていて、各口コミサイトに寄せられた実燃費情報も合わせると下記の通りになります。
▼アルファード10系ハイブリッド 燃費
| カタログ燃費 | 実燃費(みんカラ情報) | 実燃費(e燃費情報) |
| 16.4～17.2㎞ | 11.04㎞ | 9.93㎞ |
10系のハイブリッド車は10･15モードでのカタログ燃費が16.4～17.2㎞で、20系と比べて約2㎞ほど劣っています。
みんカラに寄せられた実燃費報告の平均値は11.04㎞となっていて、20系のe燃費平均値より勝っていますが、みんカラの20系平均値と比べると0.9㎞ほど負けています。
e燃費情報の平均値は9.93㎞とみんカラより1㎞以上劣っていて、同じe燃費の20系平均値よりも0.6㎞以上劣っている結果が確認できます。
アルファードハイブリッド20系は10系モデルと比べた場合、カタログ値、実燃費報告の平均値共に20系のほうが勝っていて、燃費性能を考えるなら20系を選んだほうが年間ガソリン費用ダウンが狙えます。
アルファード20系ハイブリッドの燃費性能まとめ
引用:https://toyota.jp/alphard/compare/
トヨタ・アルファードの20系ハイブリッド車は10･15モードでのカタログ燃費が19.0㎞と良く、JC08モードでもカタログ値は16㎞を超えています。
実燃費報告を確認するとみんカラ情報では12㎞、e燃費情報では10.6㎞とカタログ値に比べて劣りますが、旧モデルの10系ハイブリッドより燃費性能が向上していて、20系のほうが10系より低燃費走行が期待できます。
また、同じ20系モデルのガソリン車と比べた場合、2.4Lガソリン車は実燃費が8.6～8.7㎞、3.5Lガソリン車は実燃費が8.2～8.6㎞ほどなので、ガソリン車と比べてもハイブリッド車のほうが実燃費性能が良く、年間ガソリン費用ダウンが狙えます。
ただ、ハイブリッド車は本体価格が高いという欠点があって、長期間使用するならガソリン費用でガソリン車との価格差吸収が狙えますが、短期間使用ならガソリン車のほうが総費用が安くなる可能性もあります。
短期間使用ならガソリン車のほうがお得になりますが、長期間使用や長距離移動が多いならハイブリッド車を買ってもガソリン車との価格差吸収を狙ってみるのもいいでしょう。
アルファード20系ハイブリッドの燃費が気になっている方は、今回の記事の内容を参考にしてみてください。
アルファードの詳しいスペック、納期、中古車情報や値引き術ならこちらがオススメ
