とっくの昔にnbox+は販売を終えてしまいましたが、いまだに生き残っているnboxスラッシュ。
もはや2018年の販売目標は500台、2019年はいよいよ終了か?と予想してしまいます。
ここではnboxスラッシュの魅力と、もしやのフルモデルチェンジの可能性を予想してみようと思います。
nboxスラッシュと新型nboxを性能で比べてみる
引用元:https://www.honda.co.jp/Nboxslash/webcatalog/type/gasoline/
新型の2代目nboxと比較し、どれだけ今のnboxスラッシュに優位性があるのか考えてみます。
まずは性能面ですが、nboxスラッシュは2018年11月にもマイナーチェンジで新スタイルを発表しており、ホンダとしてはまだまだ売るぞ!という意思を感じます。
燃費に関しては21.0km/Lから25.8km/Lとそこまで悪くはありません。
しかし新型が25.0km/Lから27.0km/Lとかなり良好なので、燃費面での売りはないといっていいでしょう。
ただnboxが室内拡張のために削ってしまった燃料タンクはそのままなので、新型nboxより8L多くのガソリンをタンクすることができます。
これがけっこう大きくて、走り方によっては、新型より長距離の走行ができる可能性があります。
もちろん重量は新型nboxよりスラッシュの方が重いので、ガソリン代はかかるのですが。
最小回転半径は同じで、トルクや出力もほぼ同じ。
減速比は重量があるnboxスラッシュの方が大きいです。
このことから、ブレーキの利きは新型nboxの方がいいのではと予想されます。
旧型nboxの弱点だった、背の高さによるコーナリングの煽られ感は、新型になることで改善されています。
曲がるときにブレーキ操作が自動で入ることで、煽られ感を抑制しているそうです。
でも車高が低いnboxスラッシュは、nboxほどコーナリングの不安定感はありません。
以上のことから考えるに、燃費と室内の広さ以外は、まだまだnboxスラッシュは通用すると言えます。
むしろ削ってしまったタンクの容量を維持しているので、需要は高いかと。
室内の広さを取るか、タンク容量を取るかのせめぎあいはあったのではないでしょうか。
趣味性は圧倒的にnboxスラッシュが優位
2ドアクーペスタイルの後部座席ドアに切れあがったウインドウ、低めの車高、シルバーメッキのアクセントが利いた給油口など…。
基本デザインはN-BOXより崩してきているN-BOXスラッシュ。
N-BOXが真面目は軽トールワゴンだとすれば、スラッシュはワイルドな軽。
見た目も少しばかり強そうな風貌です。
後部ドアのウインドウは、あえて後部の視認性を犠牲にしてまでも、デザインを優先したのだと感じます。
各部のデザイン的特徴を見ただけでも、実用性よりも趣味性を重視したnboxであることがわかります。
今も現役で販売を続けているのも、nboxにはこういうスタイルも必要だとすみ分けているからではないでしょうか。
趣味性は基本スタイルだけでなく、音響面にも表れています。
引用元:https://www.honda.co.jp/Nboxslash/webcatalog/interior/soundmappingsystem/
各音域別に分割したスピーカーが9か所も設置されています!
これをサウンドマッピングシステムと呼んでいるようですね。
アンプまで仕込んでいるのは、単なるグレード別オプションの域を超えているような…。
このサウンドマッピングシステムはG・Lグレード以上のインテリアパッケージの仕様です。
音響を楽しむために、外部音を遮る静粛性も強化されています。
新型のN-BOXも静粛性が上がっているようなので、防音材の増量はどちらもされているようですね。
普通、音響は二の次になるのですが、メインに持ってきたのはアメリカンなコンセプトがあるからでしょうか。
音響以外のポイントと言えば、カラーと内装スタイルでしょう。
nboxと違い、そこまで見かけないのがスラッシュですが、良く見る色、というのもありません。
個人的に見かけたことがあるのは、プラチナホワイト・パール&レッド。
引用元:https://www.honda.co.jp/Nboxslash/webcatalog/type/gasoline/
そしてサーフブルー&ホワイト。
引用元:https://www.honda.co.jp/Nboxslash/webcatalog/type/gasoline/
どちらも新型nboxとはまた違う印象ですよね。
かわいいイメージから乗っているのは女性が多いようです。
そして内装。
まるでカスタムしたかのようにおしゃれなものが揃っています。
サーフブルー&ホワイトにはグライドスタイルが似合います。
プラチナホワイト・パール&レッドには刺激的なダイナースタイルでしょう。
なんともアメリカンテイストな…。
画像を見ると、特別なアイテムがなくても車中泊が出来そうな作りになっていますね。
他にも
- インディロックスタイル
- ノヴァカントリースタイル
- ダーク スタイル
- トレッキング スタイル
- セッション スタイル
- ブライトロッド スタイル
といった多数のバリエーションがあり、おそらく町中を走っていても、全く同じ色と内装にはならないのではと思われます。
nboxスラッシュが生産終了を逃れるには、この豊富なバリエーションをいかに維持したまま、モデルチェンジするかにかかっているのではないでしょうか。
また、ホイールに関しても豊富な種類が揃っており、購入時のカスタマイズ性も高いのが、スラッシュの長所です。
標準装備でのホイールの個性も生き残りに関わってきそうですね。
nboxスラッシュのモデルチェンジの可能性を考えてみる
新型nboxの影で、しっかりとスタイル追加やマイナーチェンジを繰り返してきたnboxスラッシュ。
このままnbox+のように消えてしまうのはもったいないと思います。
このモデルが生き残るヒントはその趣味性と豊富なスタイルの維持にあるでしょう。
まずモデルチェンジに欠かせないのは、新エンジン搭載による燃費の改善。
これは新型nboxのエンジンを積む必要があるとおもわれます。
一方で、ガソリンタンクは削らず、室内の広さを求めない方向性が必要となります。
通常のnboxとの差別化を図るには、今の方向性を最低限維持する必要があるでしょう。
悩ましいのが、ホンダセンシングの存在。
クルーズコントロールや自動ブレーキなど、最小限の安全装備に留まっていた今までのnboxスラッシュ。
故に価格は一回り安く、nboxよりもお求めやすくなっていました。
最上級の4WD、X・ターボインテリアカラーパッケージでも本体価格200万円以下というのは新型nboxにはない魅力です。
ホンダセンシングなしで行ってほしいものですが、難しいか…?
nboxには上位モデルのカスタムが、同じサイト内で公開されています。
スラッシュはいわゆる派生グレード扱いで、スペーシアで言うカスタムのような位置づけなのでしょう。
スラッシュにもエクステリアやインテリアをアップグレードしたカスタムが登場すれば面白いかもしれませんね。
新型nboxはベンチシート、スーパースライドシート、スロープと3種類の仕様がありますが、スラッシュはどうなるのか。
より趣味に特化して、キャンプや車中泊、かつてのnbox+のようなフルフラット仕様が出ればいいのですが。
いずれにせよ、妄想の範囲を出ないのが辛いところです。
バモスのようにひっそりと販売終了しないことを祈るばかりですね。
nboxスラッシュは新たに生まれ変わるか
仮にスラッシュが終了したとしても、新たなnシリーズが派生する可能性もあります。
それは燃費や積載性に優れたnboxとはまた違う存在となるでしょう。
ホンダの販売目標を見る限り、いずれ終了する臭いがただようばかりのnboxスラッシュ。
nシリーズ以外の売れ行きはそこまで芳しくないなか、再び輝けるのか、今後に注目ですね。
(この記事は以下のnboxスラッシュに詳しいサイトを参考にしました)